「慢性腰痛と腰椎椎間板ヘルニアの併発」の症例 広島市安佐南区 50代男性
・症状について
慢性的な腰痛に加え、昨年末から腰椎ヘルニアの診断で、
当院来院当初は右足の痺れと腰の痛みが出ていた。
・患者さんの来院までの経過
普段はデスクワークのみで、重い物を持ったりしないにも関わらず腰痛がひどくなり、
次第に右足の痺れも併発する形に変化。
病院ではMRIにて腰椎ヘルニアの診断(L4,L5)痛み止めの薬と湿布を処方されたがあまり効果は長く続かず、ペインクリニックにて、ブロック注射を数回にわたり行った。(月1~2回を3か月ほど)
しばらくは症状が無くなり、治った!と思っていたが、10日ほどすると再燃。
以降ブロック注射をして、再燃するを繰り返す。
近所の整体や整骨院へ行くが、直後は少し軽減するが、同じように再燃を繰り返していた。
ある時、施術を受けた後に痛みが強くなり、不安になり別の方法を検討。
当院ホームページを見つけ、来院へ至る。
・病態把握と、施術の方針
今回の方は、慢性的な腰痛と、継続的な負荷が原因となり、椎間板が変形して
「腰椎椎間板ヘルニア」へと発展していました。
病院での診断もヘルニアでしたが、当院へ来院された際にも念のため検査を行い、
その結果、「筋筋膜性腰痛」と、「腰椎椎間板ヘルニア」を併発している疑いがありました。
夜中にもズキズキする痛みで目が覚める日があるとのことで、
東洋医学的には「於血(おけつ)」と言って炎症反応が強くなっている状態。
この状態の時は、患部へ強い刺激をするとかえって炎症が強くなってしまうことが多いです。
また、うつ伏せで真上から腰を押したりすると、
ヘルニアや椎間関節由来の症状、脊柱管狭窄症やすべり症などの病態の場合、
症状が激化することがあるため要注意です。
加えて、椎間板が摩耗(すり減っている)して脆くなり、変形して神経を圧迫している状態でした。
椎間板は水分が非常に多く、体の水分代謝も落ちているせいで、
症状の回復が非常に遅くなってしまう体質となっていました。
脈や舌、腹部の状態をみて、適切なツボを選択して施術開始。
また、デスクワークの姿勢は、腰の骨や関節に体重の3倍ほどの負荷が常にかかり続けます。
なので、重い物を持っていなくても、痛みが強くなる要因に十分なり得るということです。
座っている姿勢も、痛みをかばうせいか非常に悪くなっていたため、そのあたりにもアプローチをしていきました。
・施術後の経過
まずは炎症が起こっている状態を一刻も早く改善させていく必要がありました。
炎症が起こる部位は腫れてしまい、
姿勢を変えるために動かしたり、負担が少しでもかかると、その腫れがひどくなってしまい、
いつまで経ってもよくならないからです。
今回の場合は、その状態を数回のうちに改善させることができました。
次は椎間板の状態や、
周辺の筋肉・筋膜を正常な状態へ戻す施術を繰り返し行いました。
初診時から数回のうちに炎症の反応は無くなり、足への痺れが軽減。
日常生活をする上では、痛み止めなども使わず過ごせるようになっていました。
仕事が立て込む週末になると痛みや痺れがでかけていましたが、
自宅でのストレッチ法などを伝えていましたので、なんとか持ちこたえていました。
週1~2回の施術を繰り返すうちに、効果も相乗されてほとんど痛みがでることなく、
2か月経過している現在は「腰が固まっているような感覚のみ」とのこと。
現在は姿勢などのアプローチへ重点をうつして施術を継続しています。
来院されるまで、
おおよそ8か月以上痛みと痺れが出ていましたが、適切に施術をして改善。
再発を防ぐための施術へと移行していっております。
東洋医学的(中医学的)な体質の根本改善と、
西洋医学的に姿勢や筋肉の状態へアプローチを同時に行い、早い改善が見られた症例でした!
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