「関節リウマチ」による痛みが改善した症例 広島県 50代 インストラクター 女性 

『関節リウマチ』の症状が、鍼灸施術により改善しました!

症状が強くなり出したのはおおよそ3年半も前でした。

当時は足の関節痛で、左右ともに痛みは出ていましたが、主に左側とのこと。

本格的に強くなり出したのが3年半前で、たどれば5年ほど前から徐々に痛みを覚えていたとのこと。

当院への来院当初はリウマチの診断を受けたばかりで、痛みも次第に強くなっていたとのこと。

経過が長いのと、診断が遅れたため、症状は強かったですが、

薬との併用により、初期の痛みよりも大幅に改善されたため、症例として挙げました。

『関節リウマチ』患者さんの来院までの経過

当院への来院のきっかけは、

僕の友人からの紹介でした。

という接骨院を開業されている友人からの紹介です。

上記の院は、膝疾患や、整形外科疾患なども多く扱い、整骨院では中々無い、

超音波エコーなどでの病態把握なども行う院です。

今回の関節リウマチの可能性を伝えたのが、

他でもないここの院長先生でした。

整形外科でも長年見落としていましたが、提携の病院へ送り、

はっきりと『関節リウマチ』の確定が下ったわけですね。

リウマチとなると、自己免疫疾患のため、当院の鍼灸施術へと紹介をしていただきました。

症状は、初期は足の捻挫や靱帯損傷と言われたそうですが、

誤った診断を続けていったため、骨破壊というのが非常に広範囲に起こってしまっていました。

をご覧ください!

初診時のレントゲン画像が、ご本人様の許可を得たうえであります。

また、症状は手や足と複数個所ありますが、全体的には左側の症状が強いです。

初診時に持ってこられたレントゲン画像をいくつか。

足の関節を後面から撮影したレントゲン画像。これはリウマチの変形は分かりませんが、症状の強い左側の足関節の狭小化(きょうしょうか・正常より狭くなっている)しているのが分かります。

両足を上から見たレントゲン画像、赤丸をつけている場所が、『骨びらん』と言われる骨破壊が起こっている像

これは側面より(内側)からのレントゲン像。赤丸のところが、良く見ると左足の関節が、本来は濃く映るはずのところが薄いです。『骨破壊』が起こっています。

そして両手です。特に右側(右手)の『骨びらん』が強く、欠けて映っているのが分かります。

現状の変形は様々なところへ出ていましたが、実際に痛みが出ているのは、

初期は、

左足首周辺、右の人差し指と薬指、左の親指

でした。

このように、実際の症状と、画像診断上の異常は、すべてが一致しないこともあります。

右手の薬指に関しては、画像上の変形は一切ないですが、実際には腫れて、痛みを出していました。

この場合は、滑膜の炎症が起きているという状態であって、

進行を止めれれば、骨の変形は起こらずに症状が落ち着く可能性がある。

ということです。

当院での病態把握と、鍼灸による『関節リウマチ』施術の方針

まず、脈や舌、腹部の触診によって東洋医学的な体質診断をおこない、

体質をしっかりと鑑別した上で、

に対する施術を組み立てます。

コラムにもあるように、東洋医学(中医学)で『関節リウマチ』は、『痺証(ひしょう)』と呼ばれ、

今回の方の場合は、その中でも『湿邪(しつじゃ)・於血(おけつ)』というものが大きく影響していました。

※病院での血圧などの脈とは違い、東洋医学的に、手の感覚で脈の状態を見極めていき、その人に合うツボを選んでいきます。他、舌や腹部の状態もその症状に強く関係します。

ただ、大事なのは、西洋医学的にもみて、

炎症期なのかそうでないのか

という判断もとても大切です。

初期の状態は、強く腫れて熱も持っており、いわゆる『炎症期』でした。

なので、湿邪を取る施術よりも、まずは炎症を取ることがとても大事です。

最初の数回はその治療を続け、炎症がしっかり引いてきてから、

『関節リウマチ』の滑膜の炎症を取るための手技(整体のようなもの)と、

『湿邪を取る』治療をすすめていきました。

それと同時に、リウマチの薬も処方が始まったため、薬の副作用もうまく散らしつつ、

しっかりと、薬と鍼灸治療、両者の効果が出るように治療をすすめていきます。

施術後の経過

週に1度の通院を約4か月ほど続けて、現状は痛みは大幅に軽減。

ペインスケールといって、一番強い痛みを10とすると、2~3程度にまで落ち着き、

痛みを感じる頻度も減ってきています。

また、病院でも、薬での効果もしっかり出ているため、

薬の量を減らす+家の近くの病院へ転院することも可能との状態にまで改善しました!

今一度、レントゲンの状態を確認します↓

↑こちらが通院して4か月経過した状態。

↑こちらは来院初期の手のレントゲン。撮影時の角度もありますが、ほとんど進行は止まり、場所によっては陰影がはっきりとしている部分もありました!

↑こちらが4か月経過後のレントゲン画像

↑初診時のレントゲン画像、進行が抑えれて、なおかつ、4か月後の方が骨の陰影がはっきりしている場所もあります。

病院では、様々な種類(代表的なものにはメトトレキサート)の『免疫抑制剤』を使い、

今回の患者さんは、週に1回の通院を続け、

症状が重かったこともあり、安定するのに4か月ほど必要でしたが、

しっかりと転院が確定すれば、その通院頻度を伸ばすことができます。

長期的にみると、やはり、『免疫抑制剤』というのは、

様々な副作用が出てきてしまうため、

並行して鍼灸施術をするという選択肢はとても大切だと思います。

このように、

病院では「進行を止めるために薬を多量使用をしていく」という状態になっていても、

鍼灸の場合は、西洋医学と違う観点からの施術で効果が出る場合も多くあります。

同じような状態の方でも、あきらめずにぜひ、風香る鍼灸院へご来院下さい!

少しでも多くの方の改善を目指し、施術を提供していきます!

最後になりますが、症例へのご協力の快諾、大変感謝しております(*^▽^*)

今後とも、更なる改善を目指して精一杯治療をしていきます!

広島県広島市中区西十日市町2-2 APEX免出101 風香る鍼灸院

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