「1年以上続く踵の痛み(踵骨滑液包炎)」の改善症例 広島県 40代 男性
今回は『1年以上続く踵の痛み』の改善症例をご紹介!
今回の症例は『1年以上続く踵の痛み』、当院で実際に改善した方の症例です。
来院初期は、痛みが出てすでに1年以上が経過しており、発症は突然だったとのこと。
痛みが出るまでは週に1回以上は運動ができていたそうで、
ここ1年は全くしていないようでした。
痛みが出た初期の時は、整形外科にてレントゲンと患部のエコーなどの検査の結果から、
『アキレス腱炎と踵骨滑液包炎(しょうこつ かつえきほうえん)』と言われ、
最新の施術法としたモノを受けたそうですが、
日に日に悪化し、5回ほど通院したそうですが、その時には歩くのもままならないほどの痛みへ
変わっていたようです。
1年が経過し、痛みが変わらないためご紹介で当院へ来院されました。
当院で行った病態把握と、症状に対する見解
まず、症状の原因を絞るために、徒手検査といって、
簡易的な検査をして、どこが悪いのかを特定します。
まず、患部である左足の踵周辺を見ると、
見るだけでもしっかり腫れていることが分かるほどの状態でした。これは痛い・・・
また、圧痛といって、押さえてみて痛みが出る部位の特定をしました。
これは、『滑液包(かつえきほう)』といって、関節の動きを良くする油を出す部分です。
踵周囲だけでも無数にあります。
圧痛による検査をすると、
このどこの滑液包も、痛みが強く出ていました。
アキレス腱、踵骨滑液包、加えて、足底筋膜と言われる、足の裏にある筋膜も炎症を起こし、
非常に広範囲に炎症が広がっていました。
また、元々腰痛があり、左膝も痛めた経験があったとのこと。
この滑液包周囲の痛みだけでも相当なものですが、
他の原因も探るためにいくつか検査を続けました。
そしてもう一つの原因として、『坐骨神経痛』が隠れていました。
この坐骨神経は、下肢全体の感覚を司り、加えて、筋肉や血管の動きに対しても影響します。
検査の段階で、
この坐骨神経へ対するアプローチをすると、痛みが半減以下になりました。
つまり、
『踵骨滑液包炎(しょうこつかつえきほうえん)』
だけが、痛みを出している原因では無く、
『坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)』
も加わっていたことで、
踵だけのアプローチでは良くならなかったんです。
また、東洋医学的(中医学的)な診断も、合わせて行います。
上記の西洋医学的なことを加えて、東洋医学的な診断では、
・『於血(おけつ)』:踵周辺の部分的な炎症
・『湿邪(しつじゃ』:靱帯や腱、滑液の異常がある
・『腎虚(じんきょ)』:回復力が低下し、特に腰から下の症状が強く出ている
が強く絡んでいることが分かりました。
当院での『1年以上続く踵の痛み(滑液包炎)』に対する鍼灸施術
今回の方は、『踵骨滑液包炎』だけでなく、
『坐骨神経痛』も絡むことで、1年以上足をつくのもツライほどの痛みを出していました。
また、
『きっかけが無い』
という場合は、日々の疲労の積み重ねや、度重なる踵への負荷に滑液包や筋肉、腱が耐えれなくなり、
炎症が起こると考えます。
西洋医学的・東洋医学的どちらからも原因を判断することで、
より効果的な施術方法を組み立てていきます。
今回の方は、
・坐骨神経周囲の滑走を良くすることで、神経の働きを上げること。
・踵骨周囲の炎症を取るために、東洋医学的に『於血』をさばくこと
・炎症が引いてくるタイミングで、『湿邪』を散らし、滑液包やアキレス腱、足底筋膜周囲の状態を良くすること
・体の免疫力や回復力をあげるために、『腎虚』に対するアプローチをし、再燃を防ぐこと
この4つのことを、症状の経過を見ながら組み合わせて施術を組み立てました!
踵の痛みが出ている患部の施術もとても大切ですが、東洋医学的に『体質的な改善』をすることで、より早く効果が出せます。
今回の方は、1~2週間に1度の施術を3か月ほど続け、次第に痛みは軽減し、現在ではジョギングまでできるようになりました!
このように、
▼どこへ行っても良くならない『1年以上続く踵の痛み』
▼『踵骨滑液包炎』と診断されたが、痛みを繰り返す
▼運動をしたいけど、痛くてできない・運動をすると余計に痛くなる
という状態でも、
原因をより明確にし、しっかりと東洋医学的な体質改善も行うことで、
症状は消失し、短期間でも運動が再びできるほどまで回復します。
スポーツをする上で痛みが出るという方は非常に多く、
『上手にこの痛みと付き合うしかない』と思っている方も多いですが、
そのような方でも、当院の鍼灸施術は改善を目指せるはずです!
お困りの方は、ぜひ当院へいらして下さい(*^▽^*)
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