「2年前からの左肩の重たい痛み、顎関節症」の改善症例 広島市 30代 会社員 男性

今回は『2年以上続く肩こりと顎関節症』の改善症例をご紹介!

今回の症例は『左肩の凝りと、顎関節症』で、当院で実際に改善した方の症例です。

来院初期は、約2年ほど前から、きっかけは特になく(強いて言えばストレスが強くなった)、

左肩の重だるさと、張っているような痛み、顎関節の不調、でした。

左肩周囲の症状は常に感じており、時に腕にまでだるさが出ることもあったようです。

マッサージや整体などへ行くこともあったようですが、

すぐに戻ってしまうという状態。

今回は、根本的な改善を求めて、当院の鍼灸施術を希望されました。

当院で行った病態把握と、症状に対する見解

まず、症状の原因を絞るために、徒手検査といって、

簡易的な検査をして、どこが悪いのかを特定します。

慢性的な首肩のこりでも、顎の関節の場合でも、

首や肩の関節の状態が悪かったり、神経根といって、首から出る神経の根元を圧迫することで、

強い首肩のこりや、顎の症状が出る場合もあるからです。

首肩のコリは、

ありふれた症状ではあるものの、常に細心の注意を払って施術を組み立てます。

今回の方は、

肩の動きに問題は無かったものの、重いものを持つことで、症状が強く出るとのこと。

そして、首の神経に対する検査でも、陽性所見といって、

症状を誘発する所見が出ていました。

これは、首から出る腕の神経や、顎につながる神経が影響を受けていることを示唆します。

解剖図のアプリの映像、首や肩の周辺は、血管や神経が非常に多く張り巡らされています。

さらに拡大、筋肉を除去した画像です。矢印の部分が特に密集する『腕神経叢(わんしんけいそう)』と言われる部分で、この周囲は顎につながる三叉神経へも分岐し、顎周囲へも影響を出します。

筋肉のそばに、赤いのは動脈、青いのは静脈、黄色いのは神経です。

基本的には、動脈で栄養を運び、そのまま静脈に入って、それで老廃物をリンパ節などに

送ることで、悪い物が溜まらないよう、常に良好な状態を保たれています。

もちろん、神経にも栄養は送られるため、

慢性的な凝りがあったり、もしくは寝違えなどで痛めたのをきっかけに、

神経周辺で炎症を起こすと、

『頸部神経根障害』という状態となります。

今回の方の場合、普通の肩コリ

が原因ではなく、深部にある神経根という脊髄からの神経の出口周囲に問題が起こっていました!

そして、この神経根の障害により、

顎周りの不快感、そして常に感じる重だるさや張り感を出していました。

また、

『ストレスを感じるようになってから症状が強くなった』

というのも、とても重要なポイントになります。

ストレスを感じると、自律神経が乱れ、神経が全体的に過敏になっていきます。

それは、もちろん首から出るような感覚神経などにも影響が出やすく、

より症状を感化させている要因の一つとなっていました。

マッサージでは中々原因部分へのアプローチが難しいため、

繰り返しの症状を出していたと考えられます。

鍼灸施術では、

○神経根周囲への的確なアプローチをすること。

○周辺のコリを取り、炎症物質が溜まらないようにすること。

などにより、効果的にアプローチが可能です!

また、東洋医学的(中医学的)な所見も合わせて診ることで、

より効果的なツボを選んでいきます。

脈診や舌診により、体質を見極めていきました。

脈や舌、他にも腹部の触診は、鍼灸施術の効果を最大限に出すためにもとても重要です。

上記のことを加えて、東洋医学的な診断では、

・『気滞(きたい)』:神経の通りが悪くなることで、痛みを誘発する病態

・『肝鬱(かんうつ)』:ストレスにより、自律神経の乱れが起こりやすくなる病態

・『腎虚(じんきょ)』:疲労が溜まることで、回復力が非常に低下している状態

が強く絡んでいることが分かりました。

それに対応する手足や背部にあるツボを使いつつ、頸部、肩部、顎周囲をゆるめるための施術をします。

当院での『肩こり、顎の違和感』に対する鍼灸施術

頚椎を後ろから見た解剖のアプリ図

先ほども伝えたように、『首からの影響で、顎や腕に広がる症状が出ていました。』

2週間以上続くような症状は、慢性化をしてしまい、勝手に治る病態では無くなっていることがほとんどです。

また、2年以上の時間が経過している。ということは、

複雑な病態をしているとも言えます。

それを、東洋医学的・西洋医学的の両面から鑑別をすることで、

より良い方法を導き出して、改善を早くするように鍼灸施術をしていきます。

首や肩の患部の施術もとても大切ですが、東洋医学的に『体質的な改善』をすることで、より早く効果が出せます。

整体などでのアプローチでは、中々難しい部分であるために、

『寛解はするけどまた元に戻る』

というのを繰り返していました。

首や肩のツボも必要ですが、

体質改善をするために、手足や背中周囲のツボを多用します。

今回の症例の方は、約2年という長い期間で、症状が四六時中あるような状態がずっと続いていましたが、

週に1度の通院を続けていただき、

5回目を終えるころには、仕事をしていてもほとんど気にならない状態へ安定しました!

長年の症状で、当たり前のようになってしまっている。

特に『肩こり』という病態はとてもありふれていますが、

治療がきっかけで改善したり、気になることが減る人はとても多いです!

場合によっては痛みが強くとてもストレスを感じるほど強い症状として、

肩こりは現れます。

また、高血圧など、心臓や血管系統の病気が隠れている場合もありますので、

やはりしっかりと治療をすることは、とても大切ですよ(*^〇^*)

是非当院の鍼灸施術を受けてみてください(^^)/

〒730-0806

広島県広島市中区西十日市町2-2 APEX免出101 風香る鍼灸院

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