「左首から左腕にかけての痺れとつっぱり感(頚椎神経根症)」改善症例 広島県広島市 50代 会社員 女性
今回は『首から腕にかけての痺れ』の改善症例をご紹介!
今回の症例は、当院で実際に改善した方のです。
当院への来院はご紹介でした。
来院初期は首から左腕にかけて張るような痛みと痺れがあり、
特に首を上に向けると強くなる
という症状でした。
元々、整形外科へリハビリをしていたそうですが、
ストレートネックと五十肩によるものです。
と診断を受けていたそうです。
そこへは1年近く通院されていたそうですが、あまり改善がみられないため、
今年の1月に当院へ来院されました。
当院で行った病態把握と、症状に対する見解
まず、症状の原因を絞るために、徒手検査といって、
簡易的な検査をして、どこが悪いのかを特定します。
今回の方は、
肩の動きに問題はなく、首の骨である、頚椎に異常がみられました。
ジャクソンテスト、スパーリングテスト、モーレイテストなど、
いくつかの検査をすることで部位の特定が大雑把に分かります。
五十肩の場合は、肩の挙上(きょじょう)といって、
腕を上にあげることが難しくなります。(だいたい90~120度が限界になる)
そのようなことは全くなかったため、五十肩ではありませんでした。
また、
上を向くと症状が強く出る
というのも、頚椎の異常がある際の特徴的な所見です。
頚椎から繋がる神経は、腕に繋がるため、連なって症状が出ます。
当院で行った徒手検査と問診の結果では、
頚椎の神経根症(けいついのしんけいこんしょう)
という分類にあたると判断し、施術を開始しました!
当院での『頚椎神経根症』に対する鍼灸施術
『頚椎神経根症』というのは、
西洋医学的な病態です。
頚椎を後ろから見た解剖のアプリ図
白い部分が骨(頚椎)で、その間から黄色い神経が出てきます。
周辺には椎間板や、関節を保護する靱帯(じんたい)がありますが、
骨と骨の間を椎間板がクッションになり、神経などの通り道を作っています。
筋肉が固くなったり、靱帯が固くなる、腕や首への負荷が強くなることで、
神経の出口周囲にある、神経根(しんけいこん)という神経の根元が圧迫されると、
痛みや痺れが強くなります。
それと同時に、東洋医学(中医学)的にも診断を行うことで、
より効果的な施術の方法が導き出せます。
そのためにも、脈や舌、腹部の触診をして、
『脾陽虚(ひようきょ)』という回復力が落ちた状態、特に靱帯や関節部の疾患が出やすいのと、
『湿邪(しつじゃ)・於血(おけつ)』による、経絡の粗滞(けいらくのそたい)が起こっていると判断できました。
この、神経の根元の圧迫を取ることが、いち早い改善の近道です。鍼灸施術では、より効果的にダイレクトに刺激ができます。
リハビリでは難しかったのは、手による刺激やストレッチ、筋力トレーニングでは、
神経根周辺へのアプローチが難しいからです。
リハビリでは、本当に2~3年かかる場合も有ります。
初期から上記のような施術法をする場合もありますが、
神経根症状の場合は、炎症があるケースも多く、必ずしも温めるのが正解!
という訳ではない場合も多いですので、その判断もとても大切です。
誤れば症状はかえってきつくなってしまいます。
今回の症例の方は、発症して数か月以上経過しており、
症状の所見でも、炎症期はほぼないと判断したため、2回目以降から熱を加える
施術を早期改善のためにいち早く行いました。
それにより、
初診時から7回目には、
症状はほぼ消失し、日々の疲労を取ることや、
その他の症状に対しての施術を現在も続けています!
疲労は溜まっていくものですから、
日頃のケアとして鍼灸施術を選んで頂くことも、とてもうれしく思います(*^▽^*)
今後ともよろしくお願い致します!
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