「癌の手術と化学療法後の免疫向上」の改善症例 広島県 50代 女性

今回は『癌手術と化学療法後の免疫向上』の改善症例をご紹介!

今回の症例は『癌による手術と化学療法後の免疫向上』を目的として来院され、
当院で実際に改善した方の症例です。
来院初期は、手術により多臓器を部分切除もしくは完全切除をし、
加えて数カ月抗がん剤による化学療法をしておりました。
化学療法による副作用が非常に強く、化学療法は途中で中断し、
その時点でPET上は癌の所見が消えているため、
経過観察中です。
上記の写真は、実際の患者さんの血液検査の結果です。
初診時にいただいたもので、もちろん許可を得たうえで、こちらの症例にあげさせていただきます。
この血液検査の内容、変化の度合いなども鑑みて、
現状ある症状をヒアリングしつつ、施術を組み立てていきました。
当院で行った病態把握と、症状に対する見解
まず、初診時の症状は、
『毎日どこかが痛い』
というものでした。
そして、大事なのが『がんの再発を防ぐために免疫力を上げること』です。
抗がん剤は、基本的に、免疫力ごと癌細胞を破壊するための薬です。
副作用は挙げるときりが無いですが、一番多いのは、
・吐き気や嘔吐などの消化器系の症状
・末梢神経障害
・薬によっては脱毛
が代表的なものではないでしょうか。
他、薬に関しては、『医療添付文書(いりょうてんぷぶんしょ) (+薬名)』
で検索すると、一般の方であろうと見れる資料が出ます。
この、『毎日どこかが痛い』という病態と、
抗がん剤による影響が、どうリンクするのか、ここまででわかる方はわかるかもしれませんね。
要するに、
抗がん剤により、正常な細胞も同じように薬の影響で破壊がされるため、
色々な部分で痛みや他の諸症状が残ってしまう。
ということです。
でも、癌を改善させるためには、必要な場合も多くありますが、
過剰に化学療法を続けるケースも、少なからずあると感じることもあります。
鍼灸施術でそことどう渡り歩くかという部分ですが、
★『免疫力を上げる』
というのが非常に大切です。
免疫力を上げると一言にいっても、要するに血流を上げたり、体温を上げたり、
炎症を抑えたり、色々なアプローチ法ができます。
今回の患者さんの場合は、
まずは痛みを取り除くこと、そして痛みが出にくい状態に身体の機能を上げてあげること。
というのが一番大切なことです。
その施術をしていく過程で、同時に免疫力を上げていくことをすると、
・炎症を抑える
・異常値が出ている血液検査へアプローチをすることができる
そのため、痛みを予防する、免疫力を上げることで、予後をより良好にすることが、
しっかり施術をすることで可能なケースが多いです。
上記のことを踏まえて、検査結果をもう一度見てみます。

振ってある番号で説明をば。
まずは、数値の隣に『H』がついてるのは、高値(ハイ)です。『L』は低値(ロー)。
特にこの型の場合は、高値の項目が気になる項目ですので、
それぞれ説明を。
・3-ASTは、肝臓の消化酵素の機能を見る数値です。
高値は、わかりやすく言えば肝機能へ負荷がかかりすぎています。
・22-TGは、トリグリセリド(中性脂肪)です。これはよく聞いている方も多いでしょうね。
これも、肝臓で代謝をされますから、結局は肝臓へ負荷が。血中にTGが多いということになりますから、動脈硬化等、血管系疾患への影響を示唆します。
・25-CRPは、白血球の数値です、特に炎症を見ます。
これが高いということは、どこかで炎症が起きていますから、『毎日どこかが痛い』という症状に
非常に関係が深い数値です。
そして、癌の経験をされた方々が一番気にされる項目が、
▼26-CEA、▼27CA19-9
それぞれが癌のマーカー数値と呼ばれるもので、かかっている癌により名称は異なります。
今回の方は、原発部分は膵臓の膵尾部と呼ばれる部分で、
他、胃や脾臓、副腎周囲のリンパ節などにも転移があったようです。
転移があった部分と、原発巣(親玉の部分)である膵尾部は手術にて切除しています。
切除した影響で高くなる数値も存在しますが、
長くなるので今回はその話は省きます。
検査結果の下方にある、『L(低値)』は、貧血の数値で、
これは切除した脾臓が関係します。脾臓(ひぞう)は、血液の産生や、
古くなった血液の分解をする臓器なため、切除した場合は貧血症状が出やすいです。
この方は数値上の貧血ですので、症状は出ていませんでした。
当院での『癌の手術と化学療法後の免疫力向上』に対する鍼灸施術
前置きがどうしても長くなってしまいましたが、上記のことを踏まえてまとめると、
★まずは全体的な免疫力のUPを図り、異常値が出ている数値へアプローチ
★もちろん、再燃というのを予防するためにも、免疫力を上げる
★炎症が出ているため、炎症を抑える施術をメインに治療計画を組む
というのに重きを置き、加えて東洋医学(中医学)的な所見をします。


脈診や舌診、腹診をしていき、所見をこちらでも立てます。
▼脈は沈んでおり、滑脈(かつみゃく)、加えて、とても弱い脈をしていました。
▼舌の所見はあまり異常はなかったですが、やや乾燥気味。
▼腹部に関しては、オペの影響により切除の痕が広範囲にあり、癒着が見られます。
脈が弱い、という部分は、そのままの意味で、
※体力が低下していたり、免疫力が著しく下がっている状態
です。
また、抗がん剤や放射線、手術などをした場合に忘れてはいけないのが、
傷陰(しょういん)と言われる、生命力を丸ごと取り除かれる状態になりやすい。
ということ。舌が乾燥気味なのや、脈が弱いのがその所見にあたります。
その辺も踏まえて、治療計画を組み立てました。
まとめますと、
★免疫力を上げる(傷陰に対する施術と、脾虚という病態に対するアプローチ)
★炎症を取る(於血を散らす)
という2点がメインです。
初期の頃はしっかりと効果を積み重ねる必要があったため、週に1度の施術を続けました。

初診時の時と比べると、CRPは正常値に。これは炎症期が去ったことを数値上でも表しています。
血糖値の状態を表す30-HbA1c(ヘモグロビン エー ワン シーと読みます)
に関しても、0,1ですが低下しています。
※膵臓はこのHbA1cと非常に関係が深い臓器になります。
『インシュリン』という血糖値を下げるホルモンを出す器官のため、本来ならこの数値が
緩やかに上昇の一途を辿る数値ですから、これが少しでも低下しているのは非常に良いことです。
また、ここにきて、22-TG(中性脂肪)の数値の上昇があります。
マーカー数値に関しては、微増のため、まだ揺れている状態で安定していないことが伺えます。
肝臓の数値に関しても、まだ状態は安定していません。
ここで、中性脂肪が上昇している部分に関しての当院の見解が入ります。
化学療法の影響で落ちていた肝臓の機能が動き出している。という風に捉えました。
これは、薬明けの人たちに多い反応のひとつで、一時的に数値が上がることがあります。
症状としてはほとんど出ないですが、数値上は振れることが多いです。
この時に、肝機能を上げるツボを増やし、よりピンポイントにアプローチをするようにしていきました。
実際の症状に関しては、1カ月でやや減ったかも?程度。まだまだ腰を据えてする必要があるため、
引き続き同じペースで来院を続けていただきました。ほかにも、食事療法などを軽く指導。

上記が2カ月経過した血液検査結果、予想通りに良好値が増えました。
CRPは落ち着き、22-TG(中性脂肪)も正常値へ。
また、マーカー数値もより低値になっています。しっかり免疫力が上がっている状態。
この頃になると、以前のような症状は減り、痛みが出ることも減りました。
★鍼灸施術により、内臓機能の賦活化ができたということになります。
医学的にみても、体質が変わるのに3カ月は必要ですが、
今回の方は元々体力があったのと、やはり精神的に非常に強い方でした。
要するに生きる力が強かったです。それが後押しする形で、早くに状態が安定しました(^^)/
このように、
西洋医学的・東洋医学的どちらからも原因を判断することで、
より効果的な施術方法を組み立てていきます。
今回の方は、
・化学療法や手術により低下してしまった免疫力を上げていくこと。
・続いていた炎症の反応を取ること。
・食事療法や効果的な運動を勧めること。
大きくはこの3つのことを、症状の経過を見ながら組み合わせて施術をしていきました!
まだまだ油断ができない部分もありますが、通院ペースは落としても大丈夫と判断し、
現在は2週間に1度の施術を続けています。
趣味であることも楽しくできているようで、とても嬉しく思います(*^-^*)
今回の症例は、鍼灸施術でも中々難しい病態なのは確かです。
ですが、当院はその経験が多くあるため対応が可能です。
万人に必ず・・・という状態まではまだまだほど遠いですが、ベストを尽くすことができる施術を提供できる自信はあります。
何かできることが無いかとお悩みの方は、闘病中であろうと経過観察中のケアであろうと対応できますので、是非、当『風香る鍼灸院』を頼ってください!
このように、
▼癌の手術後や化学療法後のケア
▼病院では中々難しいと考える症状
▼いろいろな症状がでるけど、対応ができるのか?
という状態でも、
原因をより明確にし、しっかりと東洋医学的な体質改善も行うことで、
症状は軽減し、状態によっては短期間でも日常生活が楽になるようにアプローチができます。
そのような難しい病態の方でも、当院の鍼灸施術は改善を目指せるはずです!
お困りの方は、ぜひ当院へいらして下さい(*^▽^*)
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