「左の肩甲骨から背中の痛み」の改善症例 広島市 50代 会社員 男性

今回は『左肩甲骨から背中の痛み』の改善症例をご紹介!

今回の症例は『左肩から背中、腕にかけての重だるい痛み』で、当院で実際に改善した方の症例です。
来院された当初は、『約1カ月前から、きっかけも無く痛みだした。』
とのことで、出張もデスクワークもそれなりに多い職種で、
歩いていたり動いていると症状は軽減し、
動かないデスクワークや、寝ているときは痛みが非常に強く、日常生活、仕事の両面で
悪影響が出ているようでした。
痛みがあまりにも強いため、近所にあった当院へご来院されました。
当院で行った病態把握と、症状に対する見解
まず、症状の原因を絞るために、徒手検査といって、
簡易的な検査をして、どこが悪いのかを特定します。
今回の症状は、比較的急性期であり、痛みが一番強いのは背中の上部、肩甲骨の辺りでした。
この原因となるのは、実は首で、
首や肩の関節の状態が悪かったり、神経根といって、首から出る神経の根元を圧迫することで、
今回のような症状が出ることがほとんどです。

上記の図にもあるように、首から神経が、背中や肩、腕に繋がります(図の黄色い部分は神経組織です。)
今回の方は、ジャクソンテスト、スパーリングテストという徒手検査で陽性所見(検査により痛みが誘発される)があり、加えて、モーレイテスト(当院では細分化して行っています。)でも陽性。
はっきりと、頚椎からの神経圧迫による症状がありました。
肩の動きに問題は無かったものの、じっとしていると症状が強く出るとのこと。
そして、首の神経に対する検査でも、陽性所見といって、
症状を誘発する所見が出ていました。
これは、首から出る腕の神経や、顎につながる神経が影響を受けていることを示唆します。

また、今回の場合は、加えて背中の骨である、胸椎(きょうつい)の関節部分にも異常所見がありました。
背中からもまた、肩甲骨周辺へ痛みを誘発する神経が通ります。

今回の方は、この背中部分からでる神経にも、炎症が起きていました。
ちょうど肩甲骨の下の高さである、胸椎の7,8番周囲です。
慢性的な凝りがあったり、もしくは寝違えなどで痛めたのをきっかけに、
神経周辺で炎症を起こすと、
『頸部神経根障害』という状態となり、痛みが広範囲に出るようになります。
今回の方の場合、普通の肩コリが原因ではなく、
頚椎の深部にある神経根という脊髄からの神経の出口周囲と、
胸椎(きょうつい)にも同様に神経の絞扼障害が起きている可能性が高かったです。
また、東洋医学的(中医学的)な所見も合わせて診ることで、
より効果的なツボを選んでいきます。
脈診や舌診により、体質を見極めていきました。


東洋医学的な診断では、
・『於血(おけつ)』:何かしらの原因で、患部を痛めて炎症が起こることで、痛みを誘発する病態
・『寒凝(かんぎょう)』:冷えているため、動かさないとき、じっとしているときに痛い。
が強く絡んでいることと判断し、
それに対応する手足や背部にあるツボを使いつつ、頸部、肩部、背中周囲をゆるめるための施術をします。
鍼灸施術では、
○神経根周囲への的確なアプローチをすること。
○周辺のコリを取り、炎症物質が溜まらないようにすること。
などにより、効果的にアプローチが可能です!
当院での『左の肩甲骨から背中にかけての痛み』に対する鍼灸施術

頚椎を後ろから見た解剖のアプリ図
先ほども伝えたように、『首からの影響で、背中や左腕に広がる症状が出ていました。』
どのような疾患でもそうですが、
2週間以上続くような症状
は、慢性化をしてしまい、勝手に治る病態では無くなっていることがほとんどで、何かしらの施術をする必要があります。
今回の患者さんは、きっかけは無いですが、検査などを含めて体の状態を確認したところ、
数か所で神経の圧迫と炎症が起こり、症状を出している可能性が高かったです。
1か所ではなく、複数カ所ですから、そりゃあ痛みも強かったでしょうね。。。


身体の奥に原因があるため、整体などでのアプローチでは、中々難しい部分であること、
そして、『動かさないと痛い』というのは、冷えが強く関係するために、
『鍼・灸での施術が非常に効果的な病態』
と言えます。
首や肩のツボも必要ですが、
その『於血(おけつ)』を取るために、手足や背中周囲のツボを使用します。
上記の写真では、『三陰交』というツボに、『灸頭鍼(きゅうとうしん)』という、
お灸の刺激も同時にする、温める施術もしています。
今回の症例の方は、複数カ所の神経圧迫と炎症が起きてはいましたが、
1~2週に1度の通院を続けていただき、
8回目を終えるころには、仕事をしていてもほとんど気にならない状態へ安定しました!
このように、『突然発症した左の肩甲骨から背中の痛み』という病態でも、
しっかりと原因を絞り、アプローチを行うことで、
早期改善が目指せます!
やはり治療のポイントは、首と背中の神経根へのアプローチでした。
ただ、きっかけがないというのは、日々の疲労の蓄積である場合が多く、
仕事での疲労は溜まっていくものですから、
日頃のケアとして鍼灸施術をすることも、
予防としての選択肢となります。
急性の症状であっても、施術方法がしっかりしていない場合や、
痺れやだるさのような痛みを伴う場合は、今回のように、
『神経根障害』、『椎間関節症(ついかんかんせつしょう)』と言われて、
ブロック注射や痛み止め、リハビリなどをする場合がほとんどです。
ただ、上記にあるように、
病の原因が深い部分にある
となった場合は、それだけでは半年~2年など、とても長期的にリハビリが必要となるケースもあります。
やはりしっかり鍼灸治療をすることは、早期改善にとても有効ですよ(*^〇^*)
是非当院の鍼灸施術を受けてみてください(^^)/
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